先週、資料集めで図書館をまわっているときに、「日野てる子ハワイアン全曲集」のCDを借りて、スマホに入れた。
墓掃除から帰ってひと風呂浴びた後、麦焼酎のオーガニックレモン割りをやりながら、聴いた。
幼少時に、女性歌手の話になると、親父が「オレは日野てる子が一番好きだ」とよく言っていた。
むろん、当時はテレビで見たことがあったし、だいたいどういう歌を歌っているのか知っていたけど、アルバムはついぞ聴いたことはなかった。
「ハワイアンも歌っていた歌手」かと思っていたが、そんな中途半端な存在ではなく「ハワイアンのアイドル」そのものだった。
ネットでは「元祖癒し系」などと呼んでいるやつもいる。
ハワイアンミュージックは大好きで、モノホンバージョンと、日本人がやっている「ジャパニーズハワイアン」と、ふたつのアルバムを自作している。
それぞれによさがあって、ジャパニーズはどこか「ズージャ」のニオイ、いわゆる「日本ジャズ」の雰囲気が漂っていて、それもまた時代を感じてノルタルジーだ。
でも、ボーカルものは、日野さんがマヒナスターズをバックに歌う「南国の夜」くらいしかチョイスしていなかった。
インストの方が好きだったからだ。
ところが、今回、日野さんのベストアルバムで完全にシビレて、ファンになった。
まったく血は争えないものだと感じる。
親父がハワイアンアイドルとはねえ・・・。
タンゴが好きなことはしっていたけど。(笑
英語で歌うスタンダードナンバーも素晴らしいけど、演歌やムード歌謡の要素がミックスされている曲もとてもいい。
「元祖癒し系」・・・、間違いない。
太鼓判を押します。
調べてみたら、親父が死ぬ前の年、2008年に63歳で亡くなっていた。
素敵な音楽を残してくれてありがとう。