つきじ
2016年 08月 12日
ダイヤモンドオンラインを見て驚いたのは、移転予定の11月が目前に迫っている今も、ほとんどの卸業者たちが準備不足だとして延期を訴えているのに、マスコミは何の報道もしないことだ。
業者たちによると、築地は海水で市場内を毎日洗浄していて、これがウジの発生や細菌の繁殖を抑えているという。東京都は、豊洲の新市場では真水しか使わせないと言っているらしい。
築地には自転車で仕入れにくる客も多く、豊洲に移転すると天候の悪い日は勝鬨橋を渡れない日もでてきて、仕入れに問題をもたらすとか、新豊洲までの交通手段は「ゆりかもめ」しかなくて、始発が遅いために仕入れができなくなるといった問題もそのまま放置されている。例の土壌の問題だって本当に大丈夫かどうかは何年も経ってみないとわからない。
オリンピックまでに環状2号線を完成させるためには、もう延期はできないということなのだが、やはり計画に無理がある。大都市東京の台所を移転するのは簡単なことではないのに、ここ数年の都政は現場の声を聴いていない。
業者や客の事情(つきつめれば都民の食の安全)を無視してまで道路を作らなければ開催できないオリンピックなんてやる意味あるの?
業者曰く、「オリンピックは2週間の話だけど、こっちは一生の問題なんだよ」