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徒然な視点

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by yoshiaki sato

敗戦記念日

 今日のNHKスペシャル「終戦 なぜ早く決められなかったのか」は、なかなか興味深い内容だった。
1945年2月に始まったヤルタ会談で密約されたとするソ連参戦の情報を、日本軍部が入手していたという話だ。
対立を続けてきた内閣と陸軍省、海軍省が極秘に終戦に向けた6人のトップ会談を始めたのは、米軍に沖縄が占領されようとする5月のことだった。そこで話し合われたのはソ連を利用した和平交渉だったが、外務省の知らなかったソ連参戦の情報が、駐ドイツの日本武官からすでに大本営に伝えられていたというのだ。
しかし、徹底抗戦、本土決戦を主張してきた陸軍のトップはその情報を隠匿し、米軍に一撃を与えて少しでも有利な状況に持っていってから和平交渉を進めるべきだと言うのである。
6月22日、そのメンバーに昭和天皇が加わる御前会議となり、在中国の日本軍が壊滅的状況であることを知った昭和天皇は終戦の意向を6人に伝えるが、そこに至っても陸軍大臣、参謀総長はソ連参戦の情報を口にしなかった。
軍人としての意地、部下に対する面子・・・、そんなことのために、沖縄戦、広島、長崎での死者は60万人を超えるのだ。
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会議ばかりするが何も決まらない。
誰も決定権も責任も持たない。
組織ばかり作るが誰も管理できない。
選挙で当選することしか頭にない今の政治家を見てみれば、日本人の根底に流れる悪い和平観念が変わっていないことがわかる。
このままでは間違いなくまた日本は滅びる。
by grid303 | 2012-08-15 22:49 | Others