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徒然な視点

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by yoshiaki sato

Beatles For Sale

 仕事を終えた深夜、プリン体カットのビールを飲みながら、届いた6枚のアルバムから「For Sale」を聞いた。
初期の2枚はmp3プレーヤーにも入っているので、たまに聴いて脳を覚醒しているが、「For Sale」は
久しぶりだ。懐かしいナンバーが並ぶ。

もう結論を言ってしまうが、なんじゃーこれは!!
感動と言うより鳥肌の連続じゃないですか!!
80年代にBEATLESがCDになった時は、クローズドハイハットが聞こえるのに感動したが、レベルが違う。
シンバルの表情が見える。kickやtomの張りがわかる。オルガンのアタックが聞こえる。
タンバリンもそこにいる。
アコースティックギターのリズムカッティングは弦が6本鳴っているのがわかる。
エレキギターは、VOXのアンプのスピーカーユニットが振動しているのがわかる。
ヴォーカルの息づかいが聞こえて、顔が見えるようだ。

ギターのカッティングや8分音符を刻むピアノがクリアになると、リズムの輪郭が強調されるので、BEATがドーンと
出てきて新鮮この上ない。ピアノは本当によく聞こえるようになった。
「Rok'n Roll Music」「Kansas City」は、自然に体が動くほど。
「Eight Days A Week」のクラップも超リアル。
「Words Of Love」は、ジョージの弾くリッケンバッカーの12弦が、これしかないというクリアな音。
「Every Little Thing」のイントロは、ジョンがアコースティックギターのボディを叩いてカウントを
とっている!これは正直言って知らなかった。
「What You're Doing」のイントロはkickのヘッドの張り方がよくわかり、ラディックのセットが見えるようだ。
「Everybody's ~」は、グレッチのフレットを移動するジョージの左手の指先と軽くピックを持った
右手までが見える。なるほど、クリアになったせいで全体的にジョージの存在感が増している。

多分、今頃、世界中でとんでもない数の人間が同じような感動を味わっているのだろうが、2009年という年は
音楽を愛する人間にとっては永遠に記憶される年になったことだろう。
大げさな言い方かも知れないが、ホントにすごいですよ。これは。45年以上も前に録音された音源ですよ。
それが、また今世界中の人間に鳥肌を立たせているなんて素晴らしい!

パッケージは、ハードケースではなくてLPを意識した紙製の三つ折タイプになっていて、写真集が付属する
というデラックスぶり。
Beatles For Sale_b0024261_2225569.jpg

1枚ごとに当時の録音風景などを編集した映像のオマケ付き。
これで1枚1740円は安すぎる。「Pastmasters」の2740円はなんと1と2の2枚セットだった。
これは大旋風を巻き起こして当たり前という感じ。

「If I Fell」を聴かないわけにはいかなくなり、「A Hard Days Night」を追加注文した。(笑
音楽が聴きたくて寝られないなんて、もうずいぶんと忘れていた快感だ。
耳から入った音がティーンエイジャーの頃の脳細胞を呼び起こしてしまうのだからどうしようもない。
それこそLPやカセットをを擦り切れるまで聴いたあの頃の……。
ただ、ノスタルジーに浸るだけじゃなくて、はじめて聴く音楽のように新鮮さを感じるからすごい。
by grid303 | 2009-09-16 02:27 | Music