カテゴリ:Others( 182 )

ニトロ

 先日来、3度ほど胸に違和感があったので、通院先で検査をした。
そうしたら狭心症だと言われ、ニトロを持たされた。
一年前の心電図と比較してみると、上にあったウェイブが下向きになっているところがある。
心臓に通じる3本の血管のどれかが詰まりやすくなっているということらしい。
ニトロなんて2時間ドラマの中の話のように思っていて、特別のクスリという印象があったが、
もらってみると普通の小さい錠剤だった。
朝旦那、私も仲間入りしましたよ。(笑

キターッという時のため、常に携帯していなければいけないので、いろいろと考えてみたが、
今、確実にいつでも身に付けているものはなにかというと、財布は持たない主義だから、
携帯電話ということになる。
でも、携帯電話に貼り付けておくのもなんだし……。
miniSDのスロットに入らないものかと調べてみたが、厚さが少し足りない。
収納スペースがある携帯電話か、薄い錠剤を作ってくれないかなあ。

これで三大成人病の3枚のカードのうち、2枚はほぼ手中に収めたことになる。
早く人生を楽しまなければいけない。
50才もまじかになると、こういうことを考えるようになるんですねえ。

b0024261_13301412.jpg

by grid303 | 2007-05-01 13:30 | Others | Comments(26)

変換しちゃったりして

 前回、ロージャー・ムーアの007はすべて広川太一郎さんが吹き替えをしていたことを
発見した。
ついでに「広川太一郎変換フィルター 変換しちゃったりして」という、かなり笑える
ソフトというかフィルターというか、そういうページを発見した。

この文章を「変換しちゃったりして」で変換するとこうなる。

---------------------------------------------------------

 前回、ロージャー・ムーアの007はすべて広川太一郎さんが吹き替えをしていたことを
発見した、とか何とか言っちゃってみたりしてぇ! 
ついでに「広川太一郎変換フィルター 変換しちゃったりして」という、かなり笑える
ソフトつーか、何ちゅうか、本中華、中華と言えば Mr.Boo! かフィルターつーか、
何ちゅうか、本中華、中華と言えば Mr.Boo! か、そういうページを発見した、なんてさ! 

この文章を「変換しちゃったりして」で変換するとこうなる、とか言っちゃってみたりも
するんだなぁ! 、なんてさ!

b0024261_14535464.gif

by grid303 | 2007-02-09 14:54 | Others | Comments(10)

渋谷

 上原で仕事が終わり、バスで渋谷駅に向かう途中、リトルスプーンで冷凍カレーを買って帰ろう
と思い立ち、「渋谷シーシーレモンホール」の向かいにある「区役所前」の停留所で降りた。
それにしてもこのネーミングあんまりだな。
「シブコウを目指せ!」と頑張ってきたバンドの連中は気が抜けてしまっているらしい。
このホールのステージに立つことをステータスとしている人間の気持ちを大事にしてほしい。

買い物を済ませ、久しぶりに渋谷を歩いた。
公園通りに人が歩いていない。まだ11時前なのに。
スペイン坂からセンター街に入り、駅に向かう。
駅の手前の左側にもリトルスプーンがあったことを思い出す。ま、いいか。
渋谷の駅前も人が少ない。
なんだろうね。

冷凍カレーの入った冷たいビニール袋をぶらさげて東横線の急行に乗った。
b0024261_10285713.jpg

by grid303 | 2007-02-02 10:28 | Others | Comments(0)

ネット包帯

 10日ほど前、右手の中指の爪の左側にあったささくれを引っぱって取ったら、そこから
腫れて痛みがひどくなった。
ふと5年前のある恐ろしーい記憶が脳裏を横切った。

その時は右手の薬指だったのだが、やはりささくれを取った爪の根元あたりがだんだんと
痛くなってきた。腫れはしなかったが、3日ほどすると熱をもち痛みが激しくなったので、
どうしようもなくなり外科に行った。
もしやと思っていた「ひょうそ」だと言われた。
しかも、「すぐに爪を取らないと爪が死んでだめになる」と言われ、その場で爪を取ることに
なったのだった。
昔から麻酔の効きが悪い体質らしく、ずいぶん前に歯を抜いた時、麻酔の注射が効かず、
のた打ち回ったことがあたので、まず、医者にその旨を告げた。多めにしてくださいと。(笑
指先に注射をすること自体かなり痛い。
2ヶ所に注射をして少したつと、医者は、
「これ、感じますかぁ?」
と聞くので、
「感じます。」
と言うと、さらに1回注射をして、また
「これ、感じますかぁ?」
と聞かれ、ほぼ感触がなくなっていたような感じだったので、
「ほとんど感じません。」
と答えた。さらに医者は、
「これはぁ?」
と聞き、感触が残っていたので、
「感じます。」
と答えようとした瞬間、グサッとメスが入った。指の外側は麻酔が効いていたが、肝心の
爪の部分は効いていなかったようなのだ!
「アイタタタタ!!!」と叫びに近い声をあげると、看護士が3人でその腕を押さえつける。
「ああ、効いてないね。このままやっちゃいますから。」
(そのやりくちはないだろ!えっ!)
両足と左手をじたばたさせて、30秒間のことだったのか3分間のことだったのかよく
わからない状態のまま、爪が切り取られたようだった。
騒いでいるうちにやっと麻酔がきいてきたようで、手術が終わった時は指先がジーンと
痺れてしばし放心状態。
もちろん見ていることなどできないので、どこをどう切り取ったのかはわからないが、
薬指の爪は根元からなくなった。麻酔が切れると痛いのなんのって、その晩は眠れやしない。
消毒して包帯を替える時、爪のない部分に張り付いたガーゼを剥されるのがまた痛い。
通院の日々が続き、半年くらいかけて少しずつ爪が伸びてきた。
それ以来、「指先の痛み恐怖症」になった。

親不孝を続けているせいでささくれが絶えない。つい、プチッと引き抜いてしまう。
今回は腫れたので怖くなり、近所の外科に駆け込んだ。
先日、腫れた部分が熟し針をさして膿を抜いた。痛みもほぼなくなり、多分、もう大丈夫
ではないかとのことだが、一応、培養の結果を待ちましょうというこになったのが今日の話。

今回、感じ入ったのは、包帯が代わっていたことだ。
昔、伸びる包帯がでた時は便利な物を考えるものだ、と感じ入ったが、今回使った包帯は、
巻き終わりでなにもせずにぴたっと包帯同士がくっつき、留め具も縛ることも必要がない。
そして軽く巻いただけで少し固まったような状態になり、ギプスのように固定される。
ここ1週間、その包帯に世話になっていたのだが、今日からネット包帯になった。
装着の仕方が面白い。ネットが付いている、指より少し太い透明のプラスティックの筒に
指を入れ、スルスルっと指にネットを移す。
初めてのネット包帯。
なんだかちょっと嬉しいような気分。
b0024261_14125589.jpg

by grid303 | 2007-01-31 14:12 | Others | Comments(6)

秀吉はいなかった?

 復党問題は安倍政権の命取りになるのではないかと思っている。
あのねェ「おかえりなさい」はないでしょう。
テレビの前で、「えっ……?」と耳を疑った国民がどれだけいたことだろうか。

話は飛ぶが、戦国の世に終止符を打ち、江戸幕府が立ち上がるまでには、織田信長、豊臣秀吉、
徳川家康という3人の政治家が、結果的にはバトンタッチして時代が変わっていった経過があった。
信長が志中半にして逝ってしまったことがこの流れを作る要因になっていることは、誰もが認める
ことであろうが、秀吉が出世できたのは信長のもとにいたからこそであろうし、家康が天下をとる
ことができたのも、元はと言えば信長が桶狭間で今川義元を討ったからに他ならない。
やはり織田信長という人物の功績は日本史において、特別に偉大なものである。
もし、本能寺で死んでいなかったら、間違いなく近い時期に天下統一を成功させていたと思う。
そう言える根拠はまたの機会に譲るとして、今日は日本の偉大な政治家の話を少々。

日本史上で言うと、聖徳太子、源頼朝、織田信長、といった、国家的大改革を実行した政治家が
500年に一人という割合で登場するわけで、明治維新の功労者を除けば(明治維新は徳川幕府の
弱体化と外的要因という世界的な時代の流れが維新の必然性を持っていたと考えているので除外
したい)、昭和からこの平成あたりで現れてもいい頃合いではあるはずだ。
戦後の復興から、一時は世界を圧倒するところまで行く日本経済を形成するにあたって、何人かの
政治家が行政改革を実行し、この国の曲がり角をクリアーしてきたことは間違いないのだが、その
戦後の流れの中に国民の選択の間違いがあったのではないだろうかという疑問が生じている現代を
考えると、歴史的な行政改革の旗手としてはあげられない。
そういう意味では、話合いではなく選挙で選ばれ、独断で内閣人事をし、戦後の自民党をぶち壊した
小泉純一郎という政治家は、歴史に残る行政改革を進めた人物であると思う。「きっかけを作った」
というほうが正しいかもしれない。
遺恨が残らないように何事も全員が納得することを目指し「話合い」で政治を進めてきた日本の
政治家にはまさに「変人」「協調性にかける人物」と映ったようだ。
しかし、その日本人から80%という驚異的な支持率を得たことは、いかに政治に対する不満が
たまっていたか、世の中を変えてくれる政治家の登場を願っていたか、という国民の気持ちの現われだ。
今、時代は待っているはずなのだ。

だが、ひとりで数年の間に世の中を変えることなどできるわけがない。
だから今こそ、かつて結果的にではあるが、戦国の世に3人の政治家が世の中を変えていったように、
計画的にリレーを成功させて「流れ」を作っていかなければこの国は変わらない。

組閣人事、復党問題、道路特別財源、といった昨今の流れを見ていると、安倍晋三さんはバランス
感覚の優れた政治家ではあるが、確固としたとした芯が感じられない。
バランスをとるために周りの意見に耳を傾けてしまう。バランスとは「和」である。
「和」を崩さず、協調性をうたう政治家に行政改革などできるわけがない。
「独裁者」と言われようが、変人扱いされようが、邪魔な壁はぶち壊して前に進む人間でなければ無理だ。

どうも平成のバトンタッチはうまくいかなかったような気がしてならない。

b0024261_0293270.jpg

by grid303 | 2006-12-11 00:29 | Others | Comments(0)

神風

 GYAOの「終戦記念スペシャル・忘れてはならない記憶」は見ごたえがあった。
中でも久しぶりに観たジョン・フォード指揮の「海ゆかば」には、貴重なフィルムが数多く収録されている。
初めて観た「日本百年」という映画も面白かった。明治維新以来の希少な映像を観ることができる。

毎年、この時期になると、第二次大戦時の映像をどこかで観ることができるが、一番ショッキングなのは、
やはり「神風特別攻撃隊」の映像だ。子供の頃から毎年といっていいほど見ているのに、いつも注視してしまう。
嵐のような艦上砲撃を受けながら敵艦めがけて飛行する戦闘機。
敵艦までたどり着かず、炎上しながら海上に落下してしまう機体も多い。
またひとつ、無念の命が消えていく……。

明治維新以来推し進めてきた日本の近代化は、優れた機械をいかに多く生産するかという一点に向かって
急ぎ過ぎ、本来一番大切にしなけばいけない、その機械と接することになる人間の存在というものをどこかに
置き忘れてきてしまったような気がする。
「飛行機一機で一艘の艦船を撃滅しえる」という発想は、当然ながら「小さな機械で大きな機械を壊す」ことを
念頭に置いてでてくるものだが、そこには捨てることになる命の存在感がまったくない。
戦うのは機械と機械だ、と言っているような気さえする。

太平洋戦争開戦後、1年後には零戦の優位性はなくなっていたが、なによりも優秀なパイロットが戦争初期で
ほとんど死んでしまったということが、ますます状況を悪くしていったように思う。
アメリカの戦闘機と比べて零戦が優位に立っていたのは、徹底した軽量化にともなう旋回性の良さにある。
現代のF-1においても、戦闘力を高めるためにまず行うのは徹底した軽量化だ。
すべての部品の肉厚を限界まで抑え、さらに穴を空けて肉抜きをする。もちろん材質も重要だ。
しかし、どこのチームでもあるレベル以上の設計者が同じ目的で作った機械なので、必要な部品の数や形状は
似たようなものになる。当時の戦闘機にも同じことが言え、零戦がアメリカの戦闘機と比べて部品の数が特別に
少なかったわけではない。飛行に影響のない、ほんの数点の部品が取付けられなかっただけだ。
いわゆる「安全部品」だ。零戦は軽量化のためにパイロットの命を守る部品をはずしてしまった。
有名なのは座席の背もたれ部分に取り付けられるべき鉄板だ。零戦にはこの鉄板がなかったから、後方から
機銃を打たれるとパイロットは死んでしまう。攻撃することしか考えていないのだ。
どうも日本の機械はこの発想が捨てきれていない気がする。
現代の自動車にしても、最新技術を盛り込むことや丈夫で低燃費という便利さを実現することは得意の日本車だが、
ドライバーが接する、シート、ハンドル、レバー、スイッチ、ペダルといったパーツの感触はなかなかヨーロッパ車に
並ぶものがでてこない。ドライバーが味わう感触、楽しみ、安心感などを機械の部品に盛り込むことが下手なのだ。

神風特攻隊はなんのために死んでいったのだろう。
「お国のため」「天皇陛下のため」と言われるが、実際は、「家族のため」「愛する人を守るため」であったはずだ。
薩長の人間たちが古来日本の宗教観を利用して生み出した皇国史観と、生命軽視の機械至上主義のために
たった一人で機械に乗って死ににゆく運命にあった日本人の姿だ。

戦闘体制にない対象に、大勢の市民を巻き込んで突っ込んだ9.11のテロや、宗教という名の下に殺し合いを
続ける自爆集団とは意味がまったく違うから、そこに「カミカゼ」という言葉は使ってほしくない。
特にアメリカ人は「自爆=カミカゼ」と簡単に使うが、そこにある精神性や意味はなかなか理解できないだろう。
サムライブームなどと言っても、武士が一人の人間として己の人生をしめくくることで責任をとる「切腹」という作法も
理解できないはずだ。

カミカゼ・サムライ・ゲイシャ・フジヤマ・・・
カタカナで書くと中身がなくなる。

b0024261_1735448.jpg

by grid303 | 2006-08-18 17:03 | Others | Comments(0)

次郎長放浪記

 阿佐田哲也さんの「次郎長放浪記」を読んだ。
阿佐田さんの著書は色川さんものも含めてとうにすべて読んだつもりでいたが、先月、本屋で
ふと目にとまったこの一冊は読んでいなかったことがわかり、この夏の楽しみにとってあった。
阿佐田さんの本の例にもれず、読み出すと一気に最後までいく。

「次郎長という実在した人物を題材にして自分なりのインプロビゼイションを展開できれば、と思う」
というような冒頭の宣言が、いかにもモダンjazzマニアの阿佐田さんらしく、一連の作品に見る
文体やキャラクターのクール&ドライなかっこ良さは"jazz"に通じるものであることがわかった。
解説で筑紫哲也さんが同じようなことを書いておられたが、もし、演歌が根底にあったら、もっと
ウェットな体裁になったはずであり、まったく違う世界観、というよりも当時の日本に普通に存在した
話になってしまい、そうなると面白くもなんともない文章になっていたんじゃないだろうか。
任侠ものならまだしも、博打打ちの話としては演歌的な展開は面白くない。
「愚痴っぽい無頼」なんてかっこ良く思えないし。
やっぱり、ありえないくらいに乾いてないと。スッパリ切るところは切っちゃって。
欠落しているから面白いわけだから。
阿佐田作品には「義理を通すためには命も賭ける」といった演歌的なキャラは出てこない。
「汚かろうがなんだろうが、こちとら生きていかなきゃならねえんだ。」というようなギリギリのところで
橋を渡りついで生きているキャラクターをかっこ良く作り上げる。
ドサ健も出目徳も勝負以外の部分は大欠落している人間だ。
そして負けている時のほうが多いし面白い。

大政がホンビキ好きで、例によって胴の札の流れを読むくだりが細かく描写されるが、目がでない。
結局引くに引けなくなり、家宝の槍や大小二本、着物までつっこみ、賭場でくれた半纏一枚で次郎長と
旅を続けるあたりも面白かったし、次郎長をどうアウトサイダーに持っていくか、どう欠落させるか、
というキャラクターの組上げ方も堪能できた。

b0024261_1744996.jpg

by grid303 | 2006-08-17 17:04 | Others | Comments(0)

SHANGHAI 2005

 仕事ではじめて上海に行ってきた。
今回は荷物を最小限にした旅だったので、すべてAUのW22SAでスナップ。
b0024261_23553881.jpg
b0024261_2356539.jpg
b0024261_23561514.jpg
b0024261_23562743.jpg
b0024261_23564469.jpg
b0024261_23565739.jpg
b0024261_23571559.jpg
b0024261_23572477.jpg

b0024261_13444289.jpg

by grid303 | 2005-12-17 01:04 | Others | Comments(0)

「もはやこれまで・・・」

 本田美奈子の急逝はショッキングなニュースだった。
今年の年頭に病状が発覚し、治療にはいることが伝えられた時は、なんとか
頑張って早くステージに復帰してほしいと心から願っていた。
5年ほど前に、義理の弟が同類の病気で長期の入院生活を送ったことがあり、
闘病の大変さを知っていたので、時折、治療は順調にすすんでいるのだろう
か…、頑張れ…頑張れ…、と心配をしていた。

弟は見事に戦い抜き、現在は社会復帰をしているが、闘病生活の厳しさは
言葉には現せないほどだった。
無菌室に見舞いに行った時は、はたして自分だったらこの環境に耐えることが
できるのだろうかと、目の前の現実に圧倒され、笑顔を作りながらも心から
(頑張れよ!)と願うことしかできなかった。
入院してすぐに本人と家族を集めて医師が病状説明をした。
現代医療の現場では、決して不治の病ではないことをわかりやすく説明し、
「全員で戦い抜きましょう」という主旨の、作戦会議というか決起集会のような
ブリーフィングだった。
いいやりかただなと思った。参加者全員が頑張ろうという気になる。
この連帯感は患者にとってなによりのチカラとなるはずだ。

彼女も数ヶ月間の闘病の後には必ず復帰するものと思っていたのに、
かなわなかった。
非常に希少で難しい病状だったようだ。
葬儀の模様は涙にあふれ、見ているのが辛くなるくらい悲しい映像だった。
87年に発売された「OVERSEA」というアルバムが好きでよく聴いた。
全編つたない英語だが、新境地を開いた一枚で、今でもたまに聴きたくなる
曲が数曲ある。
最近のCDを見ると、サラ・ブライトマンに傾倒していたのだなと想像できる。
あくまでもステージから生まれるエンタテイメント。ライブが生きがい。
日本人のヴォーカリストとしては希少な位置にいたのに残念だ。
本当に可愛そうだと思う。
でも、十代からの彼女の人生を振り返るVTRを見ていると、しっかり生き
抜いた感じがする。
「志中半で…」と言われているが、立派に華を咲かせた人生じゃないだろうか。
それにしても、遺作が「AMAZING GRACE」だなんて、美しい運命……。

合掌。

同日、福井で起こった老夫婦の心中事件は、まったく違う角度から「人生」
というものを考えさせられた。
30年も使われていない火葬場でみつかった、まだ熱が残る二体の白骨死体。
そばにはエンジンのかかったままのクルマが放置され、クラシックミュージック
が大音量で流れていた……。
推理小説の冒頭にでもでてきそうなミステリアスな報道だった。
車内から、ガソリンの伝票の裏に書かれたメモが見つかる。
そして役所に郵送されていた遺書。
子供も親類もなく、二人きりで暮していた80才の男と82才の女。
妻は認知症に犯されており、
夫はつきっきりの介護に明け暮れていたらしい。
「もはやこれまで……」
最期はそういう心境だったのじゃないかと思った。
男は誰にも迷惑をかけずに幕を閉じる方法を考えぬいたに違いない。
二人で炉に入り、中から扉を閉じて点火したらしい。
どうしようもない絶望。
やりきれないまでの痛ましさ。
あの2chでさえ、めずらしく暖かい言葉が並んでいた。

批評をおそれずに言うと、一連の報道を見て強く感じたのは、侍に通じる潔さ
だった。
どうしようもなく痛ましく悲しい事件であるが、自ら幕を閉じる方法としては
完璧なシナリオだ。
灰になるところまでセルフプロデュースするなんて……。
しかも火葬場の炉の中という完璧なロケーションで。
クルマのエンジンをかけたままにしておき、あまり時間がたたないうちに
発見され、自殺だとわからせ、事件性を否定する痕跡など、細部まで気遣い
が行き届いている。
絶望からの脱出は成功ですよと言ってあげたい気がする。
どうぞ安らかにお眠りください。

財産も貯蓄もあったようだから、生きる選択はできたはずだという見方も
あるだろうし、近隣や行政はなんとか事前に手をうてなかったのだろうかという
見方もあるだろう。
しかし、この男は自ら幕を引くことによってのみ、夫婦の人生を完全なものに
できたんじゃないだろうか。
心意気が潔い。真剣に生きていたことが偲ばれる。

生きようとして一縷の望みにかけ、病魔と戦い続けたが、かなわなかった命と、
最期まで意志をもって自ら燃え尽きた命。
コントラストが強すぎて対比ができない。
しかし、2人(3人)とも見事な人生だと思う。
あと、50年もすれば、自分もまわりの人間もほとんどみんな生きていない
わけで、少し早いか遅いかだけの違いで、確実にみんなお陀仏になる。
そう考えると、たかだか数十年の間の話なのだが、だからこそ人生というもの
はありがたい。
感動したい。楽しみたい。感謝したい。

男が最期にカーステレオで流していたクラシックミュージックとはなんのだろう
か。知りたい。



b0024261_1482740.jpg

by grid303 | 2005-11-10 16:09 | Others | Comments(0)

靖国問題

 一昨日、TVタックルで「日本人と靖国神社」というタイトルの討論会を放映していた。
小泉さんの靖国公式参拝が焦点になっているのだが、「政教分離」から「極東軍事裁判」まで
浅く広く言い合いをする番組になっていた。
TVなので、カットされている討論も多いこととは思うが、すべてのタイトルの根本にある「日本人
とは何なのか?」という話題に誰も触れなかったことが残念だった。

「悪いのは大日本帝国であり、日本人ではない。」という言い回しは、まったく焦点がずれている
と思うが、国のために死んでいった多くの命を弔うことがなぜ問題となるのか・・・。
いわゆるA級戦犯が祀られているから?
そもそも「A級戦犯」などという言葉は日本人が自ら発する言葉ではないはずだ。
戦勝国が弁護もない状況で一方的に負けた国を裁いた「裁判」とは言えない法廷において、
勝った側の理論で犯罪とされるものを分類したものだ。classA、B、C、ということである。
エコノミークラスやビジネスクラスをエコノミー級とかビジネス級などとは訳さない。
いくらサンフランシスコ講和条約でこの裁判の判決を受諾することを決定されたとはいえ、当時の
敵国から押し付けられた基準を、さも増長するような表現で世間にさらし、卑屈で間違ったイメージ
を植えつけるマスコミの存在は許せない。教科書問題よりもたちが悪い。
だいたい、裁判であるならば、刑を執行された人間に対してさらに罪を認めろというような話は
おかしい。刑を執行され、死んだ人間の霊を祀ることがなぜいけないのだろう。

靖国神社の見解には問題がないとは言えない。
明治2年に戊辰戦争の戦没者を祀っていらい、2644000柱の戦没者が御霊として祀られて
いる「靖国」は戦後の政教分離によって民間宗教団体となったことから、神社としての見解を
何度か発表している。特に関連諸国から見ると問題視する内容のものもある。
しかし、靖国は神社という名称はあっても、他の神社とは違うのだ。
戦没者を祀る唯一の社に二度と戦争は繰り返さないという反省と誓いをこめて、総理大臣が参拝
することに関して外国からとやかく言われるものではないと思うのだが。

戦争責任の問題を言及すると、日本国内でも常に見解が多様化する。
「誰かが責任をとらなければいけない・・・」と発言した国会議員がいたが、その通りだとは思う。
しかし、極東軍事裁判で死刑判決を受けた7人と終身刑の判決を受けた16人の日本人の責任
とすることで終わる話ではないはずだ。また、国家の責任と定義するのであれば天皇の存在と
はどういうもであったのかということをはっきりさせなければいけないはずだ。

大日本帝国を作ったのも日本人であるし、皇国史観のもとに中国とアメリカを同時に敵国とする
無謀な戦争に突入していったのも間違いなく日本人だ。この流れをさかのぼると話はまず明治
維新ということになる。
700年近く続いた武家社会を近代国家に導くために必要だったものが日本国民の統一観念で
あり、それは何が一番いいのかというと古来息づいてきた宗教感を利用することだったわけだ。
神道的概念と天皇という存在を無理矢理再構築したのが、明治維新政府だ。
天皇家の歴史をさかのぼると、後醍醐天皇のように自ら国政の主導権をもっていた(持とうとし
た)天皇は例外と言ってよく、実は現代と同じく象徴的な存在であり続けたことは間違いないと
思う。だから武家政治の時代にあってもなくならなかったのだ。なにかのときには担ぎ上げる。
それでは、伊藤博文や大久保利通に根本的な責任があるのだろうか・・・。

結局、いくらさかのぼっても責任の所在がはっきりしないのだ。
それが日本という国において、物事が決まり進んできたスタイルなのだ。
ここにこそ注目しなければいけない。
わざわざ時間を使って結論を曖昧にして終わらせる会議や、多数決を嫌い、全員が納得する
まで話し合いを続けようとする習性は外国人には理解できない。
こいつらは時間を無駄にして一体何をしているんだ?と思われる。

日本人が一番大切にしようとする「和」という概念には、独裁、暴走を抑えると同時にお互いに
遺恨を残さないようにするという大きな目的がある。
聖徳太子が十七条憲法でまず最初に「一曰。以和為貴。」という条文を掲げたことを見ても、
さらに時代をさかのぼってこの国に「和」という概念が息づいていたことがわかる。
古代から現代に至るまで貫かれている「和」という概念、これは国民性というよりも、ひとつの
宗教的観念であるといえる。日本人の宗教的観念のベースになっていると言ったほうがいいかも
知れない。
すべての外来文化はこのベースにミックスされるから、仏教しかり、儒教しかり、民主主義しかり、
オリジナルとは違う、独特の文化が生まれることになる。
曖昧にすることで解釈の幅を持たせ、一人でも多くの人間が賛同できるようなものにして、あくま
でも全員の意思で決定しという形態をとりたがる。
言いかえれば、全員の意思という建前に重きをおく。
多くの人間は好んで他人から恨まれたいとは思わないはずだが、日本人は突出してこの傾向が
強い民族なのだ。
解釈と称して単なる言葉の置き換えや、自らが遺恨を水に流すことで、物事を強引に丸くおさめ
て前進するスタイルを守り続けてきた民族なのである。

前進という意味では良い面も多くあるが、独裁を防ぐためのシステムが一旦独裁体制に利用され
ると、その隠れ蓑となり責任の所在が曖昧になるという大変危険な面もある。
軍部の暴走を阻止できなかったのは、御前会議という隠れ蓑の中で曖昧なまま独裁が進んだ
結果である。天皇の勅旨という建前を手に入れれば堂々と敵の首をはねることができた歴史の
延長線にある国民性だ。
これは日本人にとっての現実なのだから、良いか悪いかという問題ではない。
日本の歴史を把握し、なぜ、今、自分たちはこう考えるのかという原因を知ることが、次の一歩を
踏み出す指標になるはずだ。

すでに勝敗が見えている戦争で原爆という大量破壊兵器を使用し、たった2発の爆弾で20万人
以上の一般市民を殺害したアメリカという国に対しても、遺恨は水に流し、自分たちが悪かった
のだからと強引に納得して前進する道を選んできた日本人。
立ち直りが早いというのは当たり前の話だ。
しかし、もう、この論理は日本独自のもので外国には通用しないということを一般教養として根付
かせなければいけない時だ。中国に対しても朝鮮半島の人たちに対してもまったく理解されない。
顔や着ているものは似ていてもまったく違う宗教観や思考回路をもっている人間なのだということ
を認めるべきだ。「和」は日本以外では通用しない。
そういう外国に乗り込んでいって皇国史観をもとにした教育を行ったという行為は恐ろしい。
「侵略」以外のなにものでもないと思うし、国家としての反省も謝罪も必要なことであったと思う。

しかし、今、日本人はこう考える、日本にはこういう宗教観がある、ということを対外的に提示する
ことはそれとは別の問題であり、国家としてこだわりを持っていいことではないだろうか。
遺恨を残して死んでいったものほど手厚く祀って霊を沈めるという神道的行為は普通に行われて
きたことであるし、そもそも死者を恨むという発想がないのだ。
神社という場所も外国人に説明するのは難しいことだが、問題はいったい何割の日本人がその
説明をすることができるのかということだ。
寺院にある墓ではないのだ。だいたい仏教の根本理論でいえば、生き物は六道を輪廻するの
だから、「霊」などという存在がないはずだ。だから墓は祀らないし、寺では鎮魂や慰霊は行わ
ない。この違いすら理解を得るのに時間がかかるだろう。
墓参りではなく、慰霊碑に顕花するのとも違う。

日本を知ってもらうためには、まず日本人が日本を知らなければいけない。
アイデンティティーなどという、日本語に訳せない言葉を使うつもりはない。
教育改革を始めて20年後に実現するような話かも知れないが、「まず日本を知ろうよ。日本人
を知ろうよ。」と言いたいだけなのだ。
by grid303 | 2005-07-13 19:57 | Others | Comments(1)


http://www.geocities.jp/grid303


by grid303

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

最新のコメント

だから猫はネズミを追っか..
by grid303 at 22:13
今年もよろしくお願いしま..
by okusan at 12:12
この島の猫は「世界猫歩き..
by grid303 at 12:58
NHK ダーウィンが来た..
by okusan at 10:40
返事ありがとうございまし..
by logic@サプライズ家庭教師 at 18:20
まとめ記事を拝見しました..
by grid303 at 14:11

以前の記事

2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
more...

カテゴリ

全体
Drama
Sports
Foods
Music
Relax
Others
Works
Cycling
Motorcycle

ライフログ


SUMMER HOLIDAY


Tear-Drops Calendar


ひとかけらの夏


GOLDEN☆BEST 麻丘めぐみ


Havana Moon


トゥームレイダー ゲームオブザイヤー エディション


マッハ Go Go Go ミュージックファイル Round-2


潮騒のメモリー(初回限定紙ジャケ仕様~アナログEP風レトロパッケージ)


Ring-a-Bell


Wish You Were Here


The Dark Side of the Moon


はらいそ


MOONLIGHT ISLAND


グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ‾ベスト・ヒッツ・ライヴ デラックスエディション


Beatles for Sale


シャルメーヌ~ザ・ベリー・ベスト・オブ・マントヴァーニ


Bad Company


モンドダイヤ


ファン・ジニ オリジナル・サウンドトラック


GAME


First Message


ピュンピュン丸 コンプリートDVD


Getting Ready...


ぜんまいざむらいのうた


Start Over


Perfect Crime


1st flight(CCCD)


トラトラトラ!


次郎長放浪記


FOLK SONGS


キネマの天地


男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け


DREAM PRICE 1000 南沙織 17才


The Stranger


チャングムの誓い オリジナル・サウンドトラック


フランシス・レイ


ローズマリーDVD-BOX 1


LIFE~本田美奈子プレミアムベスト~(初回限定盤)(DVD付)


アストロ球団 (第1巻)


全日本女子バレー フォトブック「球萌え。」


天国の階段 オリジナルサウンドトラック


サインはV 1ST SET


BRAND-NEW MOTOR WORKS


救命病棟24時(第2シリーズ)DVD-BOX


North Wind

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

日々の出来事
東京

画像一覧