キネマの天地
2006年 07月 30日
1986年に大船撮影所50周年を記念して作られた映画だ。
20年前の映画ということになるが、4~5年おきに観てきたような気がする。
やっぱりいい映画だと思った。
とにかくキャスティングも制作陣も素晴しい顔ぶれではあるけど、今さらキャストやストーリーの
ことを言ってもしょうがないので、ここでは触れない。
今日、新たに感動したのは、映画作りに情熱をかけた人々が言う「いい映画」、渥美さん演じる
小春の父親が言うところの「いい舞台」というのはなにか、といういことについてだった。
楽しいものばかりが「いい」わけではなくて、悲しさや厳しさが「いい」場合もある。
なーんだ。と言われるかも知れないが、これは「観てよかった」と思えることだ。
「観てよかった」と思ってもらえる映画、芝居、「出会えてよかった」と感じてもらえる音楽、
「読んでよかった」と思ってもらえる本、そういうものは心の中で大切にされる。
「出会えてよかった」と感じてもらえるようなものを一生にひとつでいいから作ってみたい。