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徒然な視点

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by yoshiaki sato

寺町

 午前中からミサイルに関する報道が飛び交っていたので、発射されるまでテレビの前にいようかとも思ったが、
桜日和に時間がもったいない気がしてきて、弁当でも買って本門寺の桜を見に行くことにした。
寺町_b0024261_134054.jpg

山門まで来ると「飲食禁止」と書いてある。
どこか近所の桜の下で弁当を食べることにして本門寺から少し離れ、住宅街の坂道を登っていくと、
墓地の向こうに五重塔と本堂の巨大屋根が見えるところに出た。
ここは寺町なんだということを実感する。
家の窓からこんな景色が見えるのもいいもんだろうな…。
寺町_b0024261_1323899.jpg

その道を進むと、いつも間にか本門寺の墓地に入って行き、山門の石段を上がったところに出た。
下には飲食禁止と書いてあったが、露天がいくつか並んでおり、テーブルとイスのセットが置かれている。
結局、本門寺の桜を見ながら昼食を食べて帰ってきた。

ミサイルはどうなったのだろうと思い、テレビをつけると、たった今発射されたと速報が入った。
続いて誤報の知らせ…。
各チャンネル、通常の放送に戻り、のほほんとした空気が流れているけど、これでいいのだろうか…。
北朝鮮は臨戦態勢に入っているらしいし、日本海は緊張状態にあるというのに。
もし、なんらかの理由で日米がミサイルを迎撃したら、東京にだってミサイルが飛んでくる可能性は十分あるのだ。
いまだに平和ボケと弱腰外交の日本。
なんとかしなければいけない。
「迎撃」などという言葉がテレビで普通に語られるようになったか、と少々感激したが、遅い。遅すぎる。
国民を守るのは国家の責任。これは当たり前のこと。
喉元に刃を突きつけられていても何もできない国家など、存在価値がない。
完璧とはなかなかいえないだろうけど、十分な迎撃体制はあって当たり前のことだ。

と言いつつ、花見をしながら弁当を食べている自分はどうなんだと言われるかもしれない。
でも違うんです。平和ボケではないのです。
もし東京にミサイルが飛んでくるとしても、部屋の中にいるほうが安全だとしても、自分に残された時間内に
桜を見たかったわけです。言ってみれば命を捨てる覚悟で桜を見に行ったわけですな。
これは日本人でなければわからない感情ではないだろうか……。
by grid303 | 2009-04-04 13:40 | Relax